セクハラも…『Mouthwashing』などで知られるパブリッシャーCRITICAL REFLEXの元従業員が不当な労働環境を告発【UPDATE】

CRITICAL REFLEXの元従業員であるEvelina Zemljic氏は、同社での不当な労働環境をYouTubeに投稿した映像にて告発しています。また当時在籍していたプロデューサーであるTed Hentschke氏と、創業者兼CEOであるRita Lebedeva氏からはセクシャルハラスメント(以下セクハラ)も受けていたということです。 尖ったゲームを送り出すパブリッシャー CRITICAL REFLEXはキプロス共和国を拠点とするパブリッシャー。公式サイトによると「クールなゲームを見つけ、開発者がゲームをベストな状態でリリースできるように助け、できる限り多くのプレイヤーに届ける」ことが使命であるとしています。 そんな同社は『Mouthwashing』や『No, I’m not a Human』といった独特かつ高評価のホラーゲームをパブリッシングしており、“尖ったゲームを送り出す”として知られています。 契約書はなく理不尽な賃金格差があったと告発 そんな同社で2年7カ月にわたって働いていたというEvelina Zemljic氏がYouTubeに投稿した映像「I worked at the creepiest publisher in indie games (CRITICAL REFLEX)」によると、同社での労働環境には問題があったとのことです。 なおZemljic氏は同社ではジュニアコミュニティマネージャーという立場で、『ORX』や『Freaked Fleapit』に関わっていたということです。 映像中でZemljic氏が明らかにしたところでは、2年7カ月間の同社在籍中にも契約書がなく、創業者兼CEOになぜ契約書が出せないのかを聞いても言い訳をされるだけであったとのこと。さらに月曜日から金曜日の9時から17時というフルタイムの勤務による報酬は月に720ユーロ(約13万円)で、これはキプロス共和国における最低賃金を下回っているということです。 また有給休暇以外の福利厚生がなかったことや、内部告発のための窓口が社内になかったこと、ほかのコミュニティマネージャーは報酬が月に1,100ユーロや1,500ユーロで格差が大きかったことなども主張しています。 さらに同氏によると、当時在籍していたプロデューサーであるTed Hentschke氏からは常にセクハラを受けていたということです。創業者兼CEOであるRita Lebedeva氏からもセクハラを受け、仕事とは関係のないTwitch配信について質問されたり社内チャットで勝手に話題にされたりといったこともあったということです。 またZemljic氏は、精神病発作を起こし、警察官を殴るなどの不適切な行為をしてしまったとのこと。その後逮捕され、精神科への入院措置がとられたとのことです。同映像のコメント欄にimgurリンクを投稿する形で、同氏は受けていたハラスメントの証拠とされるものに加え、病院の医療記録も示しています。 なお同映像が公開されたのは12月15日ですが、記事執筆時点(12月18日)でCRITICAL REFLEXからの声明などは発表されていません。現時点ではあくまで片方からの主張のみという点にご注意ください。 ※UPDATE(2025/12/19 5:19):動画の内容を基に、Zemljic氏の行動を追記しました。

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