島田洋一氏「自由主義圏は声を」香港紙リンゴ日報創業者に有罪判決 ノーベル平和賞に推薦

日本保守党の島田洋一衆院議員は23日の記者会見で、香港・蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏(78)に香港国家安全維持法(国安法)違反罪で15日に下された有罪判決の不当性を指摘した。ジミー・ライ氏について「常識的な全体主義に対する批判的報道をし続けただけだ。彼の不当拘束に関して、自由主義圏は声を上げ続けないといけない」と語った。 島田氏は昨年1月にジミー・ライ氏をノーベル平和賞候補に推薦し、ノルウェーのノーベル委員会に受理された関係もある。 今回の判決は、ルビオ米国務長官、自民党の中谷元前防衛相、山尾志桜里元衆院議員ら複数の国外の政治家の名前を挙げ、ジミー・ライ氏を「外国勢力との結託」と指摘している。 島田氏はこの日の会見で、ルビオ氏らと連携したうえでジミー・ライ氏の早期釈放を働きかけるべきだとの考えを示した。 ジミー・ライ氏を巡っては2020年8月に逮捕されて以降、計1800日以上拘束されている。 会見に同席した日本保守党の有本香事務総長も「反体制色で(報道を)行ったという一点で、これだけの獄中生活を強いられる中国の体制は怖い」と述べた。 そのうえで、中谷、山尾両氏の名前を挙げて「もっと中国に強硬な人、中国にとって迷惑な(日本の国会)議員はいる。中谷さんらは一番穏当な感じで、そこから揺さぶっている気がする。中国政府が考えそうなことだ」と語った。(奥原慎平)

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