熊本市は25日、知人女性に対する不同意わいせつ容疑で県警に逮捕されたスポーツ振興課の主査(48)を、同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。被害者で部下の女性職員に対する別のセクハラ、部下の男性職員ら2人へのパワハラ、虚偽報告など2022~25年度の計10件を認定した。 市によると、主査は業務時間外に被害女性を食事に誘い、ホテルに連れ込み抱きつこうとした。職場の宴席でも抱きつこうとしたり腕を引っ張り抱きつかせたりしたほか、業務中のエレベーター内などで頭を触った。「ほれるなよ」などとLINE(ライン)で不適切なメッセージを繰り返し送った。女性は4カ月間、休職した。 20代男性職員には、業務中にこぶしで3~4回肩を殴ったり、仕事を教える見返りに10万円を求めたりした。「死んでこいおまえ」などの暴言も吐いた。別の20代男性職員にも、日常的に大声で叱った。 業務と関係ないスポーツや飲食店サイトを約68時間閲覧。人事課の聴取に虚偽報告を繰り返し、内容を知人らに漏らした。