不起訴の主任検事の刑事裁判求め「付審判請求」申し立て プレサンス事件で無罪の元社長

業務上横領事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、裁判で無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長、山岸忍氏(62)が26日、違法な取り調べを容認したとして特別公務員暴行陵虐罪などで告発し、大阪高検が不起訴とした蜂須賀三紀雄・神戸地検刑事部長(53)について、刑事裁判にかけるよう求める「付審判請求」を大阪地裁に申し立てた。 付審判請求は公務員の職権乱用事件などで不起訴処分に不服がある場合に取れる手続き。事件では、山岸氏の元部下の取り調べ中に机をたたきながら「検察なめんなよ」と怒鳴ったなどとして、大阪高裁が昨年8月、検察官の田渕大輔被告(53)の付審判を決定した。 蜂須賀氏は事件の主任検事。山岸氏側は蜂須賀氏にも田渕被告との共謀関係が成立するとして告発していたが、大阪高検が今月24日に不起訴(嫌疑なし)とした。 一方、山岸氏が違法捜査を訴え国に損害賠償を求めた訴訟では、昨年6月に蜂須賀氏も証人として出廷。田渕被告の取り調べでの言動について、捜査が適正かどうかをチェックする検察内部の担当者から指摘を受けたものの、自身は録音・録画映像の当該場面を「見ていない」と述べた。

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