トルコ中銀、2026年に国債保有拡大へ-リラ流動性管理を強化

(ブルームバーグ):トルコ中央銀行は2026年、リラの流動性管理に活用される主要ポートフォリオを強化する目的で、国債の購入を拡大する方針だ。 同中銀は、国債の保有規模を現在の2623億リラから26年に4500億リラ(1兆6400億円)へ引き上げることを目指す。また、いわゆる「公開市場操作(OMO)」ポートフォリオ向けの追加購入も選択肢として残す方針だと、「2026年の金融政策リポート」で明らかにした。業務における「運用の柔軟性」の確保を目的としている。 同中銀はOMOを通じて、銀行から国債を購入して市場に流動性を供給し、市場金利と政策金利の乖離(かいり)を防ぐ。中銀のウェブサイトによれば、市場に恒久的な流動性不足が生じた場合、通常はアウトライト取引による購入が実施される。 トルコ中銀は今年、ポートフォリオに約1240億リラの政府債券を追加した。エルドアン大統領の政敵であるイマモール・イスタンブール市長が3月に逮捕された後、リラの流動性逼迫(ひっぱく)を相殺することを主な目的として実施した。 ブルムチェクチ・リサーチ・アンド・コンサルティングの創業者でエコノミストのハルク・ブルムチェクチ氏は、想定されるポートフォリオが、今年の中銀の週間バランスシートの約3%の規模に相当し、「過去の平均値がこの水準に近いことから、われわれはこれを量的緩和とは見ていない」と説明した。 原題:Turkey Cenbank Will Expand Key Bond Portfolio for ‘Flexibility’(抜粋) もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp (c)2025 Bloomberg L.P.

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