【解説】施錠された密室で何が?マンション殺害の被害者は会社代表の男性と判明…5時間半の間に襲われた可能性 明確な殺意か

東京・大田区のマンションで8日、男性が殺害されているのが見つかった事件で、被害者の男性が44歳の会社の代表であることがわかりました。 特別捜査本部がある大森警察署から、フジテレビ社会部・大内由之記者がお伝えします。 殺害されたのは、音響や照明設備のシステム運用などを行う会社の代表・河嶋明宏さん(44)です。 河嶋さんの体には首や腹など大きな刺し傷が5カ所、小さな傷も含めると10カ所以上に及ぶ刺し傷があったことが分かりました。 河嶋さんの両手の指には防御創と呼ばれる傷があり、犯人と争ったものとみられています。 現在、司法解剖が行われていて、9日中にも死因が判明する見通しです。 ――取材する中で何か新しい話は出てきている? 8日夜、河嶋さんの友人を取材したところ、この友人は遺体が発見された当日の午前0時ごろ、河嶋さんにLINEを送ったものの、既読にもならず返信も来なかったということです。 こうした状況を踏まえると、午後6時半ごろに帰宅した河嶋さんが、翌午前0時ごろまでの約5時間半の間に襲われた可能性も否定できない状況です。 この友人は河嶋さんと元日から連絡を取っていて、3日には電話もしていましたが、変わった様子はなかったということです。 この事件について、なぜ殺人事件と断定しているのか、空白の14時間に何があったのか、物色はないが犯人の目的はどうなのか、フジテレビ・平松秀敏解説副委員長と見ていきます。 東京・大田区大森のマンションの自宅で殺害されていたのは音響や照明設備のシステム運用などを行う会社の代表・河嶋明宏さん(44)です。 河嶋さんの首の後ろ側や腹などには、刃物のようなもので刺された傷がありました。 室内には土足で入った足跡が複数見つかっていて、外の廊下から非常階段1階にも似たような足跡が見つかっているということです。 また、凶器は見つかっておらず、窓を含めて室内が施錠されていたことも分かっています。 青井実キャスター: 特別捜査本部が設置されているわけですが、警視庁はなぜ殺人事件と断定しているんですか? 平松秀敏解説副委員長: 警視庁が社会的影響が大きい重要事件と位置付けて捜査に乗り出したため特捜本部を設置したということですが、殺人事件と断定した理由は主に3つあるんです。まず1つは背面、要は首の後ろに傷がある。自分でつけることはできませんから。あとは室内に土足の跡がある。これは第三者の関与を疑わせますよね。そして、凶器が見つかっていない。ということは誰かが外に持ち出したと。この3点から第三者による殺人事件と断定したということです。 青井実キャスター: 密室だったわけですが、平松さんはこの事件のポイントを「鍵」とみていると。 平松秀敏解説副委員長: 密室というより鍵をかけて逃げているということですが、その鍵はどこにあったものなのか。室内にあったものを使ったのか、もしくは合鍵を使って鍵をかけて逃げたのか。仮に合鍵だとしたら、犯人はどういう経緯で合鍵を入手できたのか。いずれにしろ「鍵」が捜査のポイントだと思います。 この事件の前後の状況も分かってきました。 河嶋さんは7日午後6時半ごろ、防犯カメラに帰宅する様子が映っていました。 新たに分かった情報としては、遺体が発見された8日の午前0時ごろ、友人が河嶋さんにLINEを送るも既読になっていません。 そして、8日午前9時ごろに河嶋さんは知人と食事の予定がありましたが、その場に現れなかったことで知人が自宅を訪問し、応答がなく通報したということです。 遠藤玲子キャスター: 7日午後6時半から遺体発見まで14時間ぐらいあるんですが、もしかしたらそれより短い、LINEが既読にならなかった、この間に犯行が行われた可能性もあるということですか? 平松秀敏解説副委員長: 先ほどの大内記者の中継によると、空白の5時間半の可能性もあると。いずれにしろ、河嶋さんはパーカー姿でズボンをはかずに下着だったということなので、かなりリラックスした状態で襲われたんだろうと思いますね。 青井実キャスター: 部屋を物色した様子はない中で、防御創があったり、数十カ所刺されていたという話があるわけで、犯人の目的や動機はどう思いますか? 平松秀敏解説副委員長: 荒らされた明確な跡がないということは金品目的ではない、ということは何らかの恨みによる犯行だろうと。しかもこれ、5つの主な傷のうちの2つが首に集中しているので明確な殺意が感じられます。 青井実キャスター: 中村竜太郎さん、この事件で気になる点ありますか? SPキャスター・中村竜太郎氏: この場所というのは大きなショッピングセンターのすぐ近くなんですよね。子供たちも多いですし、往来も多い場所なので、やっぱり地元住民は不安だと思うんですよね。一刻も早く犯人逮捕をと思っています。 青井実キャスター: 平松さん、まだ犯人は捕まっていないわけですが警視庁はどのような捜査をしていくと思いますか? 平松秀敏解説副委員長: 久々の捜査一課の特捜本部事案ですから、組織一丸となって捜査すると思うんですね。防犯カメラなどの科学捜査と、あとは交友関係などの聞き込み捜査、この両面で容疑者特定を進めているんだと思います。

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