米監督ティモシー・バスフィールドに逮捕状 撮影現場での未成年への性的接触・虐待疑惑― ドラマ制作の裏側で何が起きていたのか

米ニューメキシコ州アルバカーキ警察は、俳優で監督のティモシー・バスフィールドに対し、未成年者への犯罪的性的接触2件および児童虐待の容疑で逮捕状を発付した。 警察が発行した逮捕状によると、バスフィールドはドラマシリーズ『The Cleaning Lady(原題)』(2022~2025)の撮影現場で、2人の少年に対する性的虐待行為に関与した疑いが持たれている。同作でバスフィールドは監督を務めていた。 アルバカーキ警察のマーヴィン・ブラウン巡査が提出した宣誓供述書には、当該作品の撮影現場で起きたとされる一連の疑惑についての捜査内容が詳細に記されている。 そのうちの1人の少年は、7歳のときに撮影現場で初めてバスフィールドに触られたと証言。さらに8歳のときにも、同じく現場で別のできごとがあったと述べている。少年は、バスフィールドが衣服の上から自身の「うんちとおしっこの部分(肛門・性器)」に触れたと語っている。 この問題が警察に最初に報告されたのは2024年で、ニューメキシコ大学病院の医師が性的虐待の疑いについてアルバカーキ警察に連絡したことがきっかけだった。警察官はその後、両親から話を聞き、子どもたちが『The Cleaning Lady』に出演していたことを把握。当時シリーズに新しく参加した監督だったバスフィールドは、子どもたちに自分のことを「アンクル・ティム(ティムおじさん)」と呼ぶよう促していたという。 両親は、「ティモシーが女性たちに対して“やたらと身体に触れる”という複数のウワサを耳にした」ことから、当時11歳だった子どもたちに「不快に感じるような触られ方をされたことがあるか」と尋ねた。すると子どもたちは、「“アンクル・ティム”みたいなこと?」と返答したという。 供述書によると、その後、オズボーン巡査が児童犯罪担当部署のマイケル・ブラウン刑事に連絡し、子どもたちへの聞き取りを行ったものの、この時点では子どもたちから性的接触の明確な申告がなかったため、「現時点では同部署の受理基準を満たさない」と判断された。 捜査の一環として、ブラウン巡査はバスフィールド本人とも電話で会話を行い、「少年たちに身体的接触をしたことがあるか」「抱き上げたり、くすぐったりしたことがあるか」と質問した。これに対しバスフィールドは、「その可能性は非常に高いと思う」と答えたと記されている。 しかしその後、バスフィールドは発言を一部撤回し、「その少年たちを抱き上げた記憶はあまりない。彼らについてきた別の少年を抱き上げた記憶はある。彼は笑っていて、それが演技の準備になっていた。…その2人の少年のことは覚えていない。もしそういうことがあったとしても、はっきり覚えていない。ただ、くすぐること自体は珍しい行為ではなかった」と説明したという。 電話での会話の中で、バスフィールドはワーナー・ブラザース・テレビジョンが独自の調査を行ったことにも言及している。供述書によると、SAG-AFTRA(アメリカの俳優・放送・メディア専門職の労働組合)に寄せられた匿名の申し立てを受け、2024年12月に『The Cleaning Lady』の別のできごとに関する疑惑について、2025年に調査が実施されたという。 ワーナー・ブラザース・テレビジョンは1月10日(土)の朝、米『ハリウッド・リポーター』に対し次の声明を発表した。 「キャストおよびスタッフの健康と安全、特に未成年者の安全は常に最優先事項です。当社はあらゆる不正行為の申し立てを非常に重く受け止め、迅速かつ徹底的に調査する体制を整えています。必要に応じて適切な対応を取ります。バスフィールド氏に対する現在の容疑については把握しており、これまでも、そして今後も法執行機関に全面的に協力していきます」 供述書には、匿名の通報者による主張も記されている。「ヘアメイク用トレーラー内で起きたとされるそのできごとを10人が目撃したと主張している匿名の通報者によると、エグゼクティブ・プロデューサー兼監督のティム・バスフィールドが、散髪中の未成年の男子の顔にキスをした」という。また、「バスフィールド氏が未成年の少年たちの頭や身体を“くすぐったり、愛撫したりしている写真が存在する”とも主張している」という。 米『ハリウッド・リポーター』は、バスフィールドの法的代理人にコメントを求めている。 ※本記事は、ワーナー・ブラザース・テレビジョンの声明を反映し、1月10日(土)午前9時15分(米国時間)に更新された。 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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