田口トモロヲの10年ぶりの監督最新作『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』が3月27日(金)に公開となる。このたび、本作のメインビジュアル、本予告映像が解禁。さらに、エンディング曲には、峯田和伸と若葉竜也がカバーする、LIZARDの「宣戦布告」が決定した。 本作は、みうらじゅん原作、宮藤官九郎脚本、田口初監督作となった『アイデン&ティティ』(03)の系譜と呼べる音楽青春映画。いまからおよそ半世紀前の1978年。パンクロックの始祖、セックス・ピストルズが解散したそのころ、東京の片隅で“なにか”が静かに芽吹こうとしていた。その“なにか”とは、スマートフォンもSNSも存在しない時代、自分たちの音楽を、自分たちの手で届けようとした若者たちのムーヴメント。楽曲も録音スタジオもレコードもすべて自分たちの手で創り、新しい道を切り開いていく“D.I.Y.”のスピリットと革新的な手法。彼らの音楽が巻き起こしたムーヴメントはやがて「東京ロッカーズ」と呼ばれ、音楽業界に風穴を開け、メジャーしかなかった世界にインディーズという新しいスタイルを生みだしていく。自主レーベルの立ち上げ、オールスタンディングの導入、音楽フェスの開催。いまや当たり前となったカルチャーの原点を築いたのは、カリスマでもスターでもない。ただ、自らの表現を信じて突き進んだ、名もなき若者たちだった。 ダブル主演の峯田がバンドたちのカメラマン兼マネージャーとなるユーイチ、若葉が「東京ロッカーズ」の中心的バンド「TOKAGE」のリーダー兼ボーカルのモモを演じる。さらに共演には吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗ら現在の日本映画、ドラマ界を牽引する実力派俳優陣が集結。そして、かつての“アイデン組”である大森南朋、中村獅童らが脇を支える。 今回、峯田、若葉、吉岡、仲野、間宮、中島セナ、大森南朋ら豪華キャストが一堂に会した本ビジュアルが解禁に。「そこになければ、自分たちで作ればいい」というコピーが添えられ、カメラを構える峯田を中心に、豪華キャストが新宿ロフトの看板前に集結。日本の音楽史に革命を起こしたムーブメントの当事者たちが一堂に会した、記念写真のようなカットが象徴的なビジュアルとなっている。 あわせて解禁となった本予告映像は「日本の音楽史を変えたのは、音に賭けた若者たち」というナレーションからスタート。ムーブメントの中心的存在であるTOKAGEのボーカル、モモ(若葉)が実家で母親(神野三鈴)と交わす「あんた電車賃は?」、「ない。千円ちょうだい」というパンクロックのイメージからかけ離れた等身大のやりとりをきっかけに、若者たちが自分の音を鳴らそうと必死にもがいた青春の日々が疾走感あふれる映像で描かれていく。 なによりも“売れること”が求められる社会のなかで、自分たちにとっての最高の音楽を追い求めるモモ、サチ(吉岡)、未知ヲ(仲野)、DEEP(間宮)ら。そして、“ちゃんとしているから”という理由でマネージャーに抜擢されたカメラマンのユーイチ(峯田)。映像には、「売れたものがいいわけじゃないだろ」とモモがユーイチに苛立ちをぶつける場面や、ユーイチが「ちゃんとやれよ!!!!」とモモに怒鳴るシーンなど、理想と現実の狭間でもがく若者たちの衝突も鮮烈に切り取られている。 さらに、若葉、仲野、間宮らによる圧巻のライブシーンをはじめ、「息子さんに逮捕状が出た」と警察がモモの実家を訪れる不穏な場面、S-TORA役の大森や、「ごくつぶし」のボーカル、ヒロミ役を演じる中村ら、ムーブメントを取り巻く人々の姿も映し出され、青春の熱狂が見るものに迫ってくる。そして予告編のラストは、「解剖室」のボーカル、未知ヲのコミカルなシーンで締め括られ、既成概念にとらわれず突き進んだ若者たちの情熱とエネルギーが伝わってくる映像となった。 本作のエンディング曲は、峯田と若葉がカバーする、劇中に登場するバンド、TOKAGEのモデルとなったLIZARDの名曲「宣戦布告」に決定。カメラマン役を演じる峯田がミュージシャンとしての本能を全開にし、若葉と本作だけのスペシャルなタッグを組み、魂を込めて歌い上げている。 さらに、本日より、「限定ポストカードセット(4枚組)」の特典付きムビチケ前売券の発売もスタートしている。ロック映画の⾦字塔『アイデン&ティティ』を⽣みだしたタッグが贈る、⽇本の⾳楽史に⾰命をおこした若者たちの最⾼に清々しい⻘春⾳楽映画に期待が高まる。 文/鈴木レイヤ