ノルウェー王室に注目集まる エプスタイン文書にメールのやり取り、皇太子妃の長男はレイプ裁判

(CNN) ノルウェーの王室は通常、プライベートが守られているが、最近は厳しい目が向けられている。先ごろ公開された「エプスタイン事件」の資料の中にノルウェーのメッテ・マリット皇太子妃と、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏とのメールのやり取りが含まれていた。さらに、メッテ・マリット皇太子妃の長男マリウス・ボルグ・ホイビー被告(29)がレイプの罪に問われている裁判も始まるためだ。 ホイビー被告は元交際相手に対するレイプや継続的な暴行など計38の罪に問われている。容疑には、顔を繰り返し殴る、首を絞める、脅迫する、所有物を破壊するといった内容が含まれるという。CNNが起訴状を確認した。 ノルウェーの公共放送NRKによると、有罪の場合、10年以上の禁錮刑を科される可能性がある。 ホイビー被告の弁護人は昨年、起訴に対し、ホイビー被告は「性的虐待に関するすべての容疑、および暴力に関する大半の容疑を否認している」と述べていた。ホイビー被告が、法廷で自身の見解を詳細に説明するとした。 CNNは、さらなるコメントを求めてホイビー被告の弁護士に連絡している。 ホイビー被告はホーコン皇太子の継子にあたるが、メッテ・マリット皇太子妃が2001年にホーコン皇太子と結婚する前に生まれているため、王位継承権は持たない。 裁判は3日、オスロ地裁で始まり、約7週間続く見通しだ。専門家は、安定したイメージで知られるノルウェー王室にとって前例のない事態だと指摘する。裁判の開廷前には、米司法省が1月30日にエプスタイン事件関連の文書を新たに公開していた。その中にはエプスタイン氏とメッテ・マリット皇太子妃との間で交わされた多数のメールが含まれていた。 裁判開始を前に、ホイビー被告は1日夜、刃物を使った脅迫や接近禁止命令違反などの新たな容疑で逮捕された。当局が2日に明らかにした。 専門家によると、ノルウェー国民は告発内容に衝撃を受けつつも、主に王室全体への懸念から裁判の行方を見守っているという。王室は、国民から「祖父的存在」として親しまれるハーラル国王をはじめとして広く好意的に受け入れられている。 地元メディアの王室担当記者はCNNに対し、ホイビー被告が王室の一員ではなく、今回の事件は個人的な法律上の問題であり、制度的な問題ではないことをほとんどの人が理解していると指摘した。 10年以上王宮で取材してきた同記者は、ホーコン皇太子の対応について「意図的で戦略的」だと受け止められていると述べた。被告への愛情を示しつつ、法的手続きや公の発言から距離を置いて明確な線引きをしたことで、評判への悪影響を抑えることにつながった可能性が高いという。 そうした境界線のひとつが、ホーコン皇太子夫妻が法廷に姿を見せない方針だ。 王室は、裁判期間中も公務は通常通り続け、審理についてはコメントしないとしている。

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