米政権、政敵の起訴失敗 民主党議員の動画問題で 報道

【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は10日、トランプ政権が、米軍兵士に違法な命令に従わないよう呼び掛ける動画を公開した民主党議員6人を起訴に持ち込めなかったと報じた。 トランプ大統領が「反逆行為は死刑だ!」と主張し、検察当局も起訴を試みたものの、ワシントン連邦地裁の大陪審が却下したという。 同紙は「陪審員の一般市民は、議員らが罪を犯したとは考えないと意思表示した」と指摘。「検察側の起訴要求を却下するのは極めてまれだ」と強調した。 議員6人は昨年11月、政権による地元当局の反対を無視した主要都市への州兵派遣、国際法違反と指摘される米軍の「麻薬密輸船」攻撃を念頭に、「違法、違憲な命令に従わなくてもよい」と動画で呼び掛けた。議員は全員が軍や情報機関での勤務経験があった。 トランプ氏はこれを受け、SNSで「わが国に対する裏切り者たちは一人残らず逮捕され、裁判にかけられるべきだ」と断罪を要求。連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出し、連邦検事も「軍人の忠誠や士気、規律の妨害を禁止する法律に違反した」として裁判に持ち込もうとした。 トランプ政権による「政敵」の追及はこれまでも失敗している。昨年9、10月にはコミー元FBI長官と東部ニューヨーク州のジェームズ司法長官を起訴したが、連邦地裁でいずれも無効だとして棄却された。

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