米海軍横須賀基地に許可なく立ち入ったとして、神奈川県警は19日、総合商社社員の水野圭隆(よしたか)容疑者(45)=東京都港区南青山4=を日米地位協定に伴う刑事特別法違反容疑で逮捕した。入構に必要なIDカードを偽造していたとみられ、県警が侵入の経緯や目的を調べている。 逮捕容疑は2025年10月23日、正当な理由がないのに米海軍横須賀基地に侵入したとしている。 捜査関係者によると、水野容疑者は住友商事の社員で、業務で駐在するイラクから19日に成田空港に帰国した際、県警が任意同行を求め、自宅を家宅捜索した後に逮捕した。「米軍に憧れがあり、少しでも触れ合いたいと思い入ってしまった」と容疑を認めているという。 水野容疑者は基地に顔写真付きの偽造IDカードで侵入し、このカードを使って敷地内で米軍関係者向けのレンタカーを約2週間借りていたとみられる。都内で警視庁から駐車違反の取り締まりを受けた際、IDカードを偽造した疑いが浮上。情報提供を受けた県警が捜査していた。 水野容疑者は過去にも複数回、同様の手口で横須賀基地や厚木基地など神奈川県内の米軍施設に出入りした可能性があるといい、県警は行動の意図について調べを進める。 同特別法では、立ち入りが制限されている米軍施設への侵入を禁じている。基地に入るためには通常、米軍が発行するIDカードを使用するか、事前に許可を得て米軍関係者に付き添ってもらう必要があるという。【宮本麻由】