〈「ここは現世?」と毛布に倒れ込み、お湯は垢で真っ黒に…サティアンから救出されたオウムの子どもたち、テレビカメラには映らなかった“異様すぎる姿”とは〉 から続く 1995年5月16日、オウム真理教の絶対的な存在だった麻原彰晃が逮捕された。5歳で出家し、教団施設で育った加奈さん(仮名)にとって、それは自分の世界が崩壊した日であったといえる。 警察に保護され、児童養護施設に入った彼女は、大人たちから「オウムにいたことは言ってはいけない」と声をかけられた。同級生たちが面白半分でオウムの歌を歌う教室で、素性を隠し、ひたすらウソをつき続けるしかなかった少女の苦悩とは……。 NHK「クローズアップ現代」取材班による『 オウム真理教の子どもたち 知られざる30年 』(集英社インターナショナル)の一部を抜粋して紹介する。 ◆◆◆