天野千尋監督作品『マジカル・シークレット・ツアー』が6月19日(金)に公開される。このたび、本作より危険と疾走感に満ちた60秒本予告が解禁に。主題歌は椎名林檎「ありあまる富」に決定した。 本作は2017年に中部国際空港で主婦たちが「金の密輸」で逮捕されたという実際の事件に着想を得たオリジナル作品。夫の横領と借金を突然知った二児の母、借金を抱えた研究者、そして貯金ゼロの未婚の妊婦と、犯罪とは無縁そうに見える3人が偶然出会い、「金の密輸」を通して仲間としての絆を深めていく様子が描かれる。監督は、『ミセス・ノイズィ』(19)で日本映画批評家大賞を受賞し注目を浴び、「ヒヤマケンタロウの妊娠」、『佐藤さんと佐藤さん』(25)などの話題作を世に送りだしてきた天野が担当する。夫の横領と解雇を知り、突然借金を背負った二児の母、和歌子を演じるのは有村架純。シンガポールで偶然出会い、ともに金の密輸をする共犯者となる、奨学金の返済に追われる借金600万の研究員の清恵を黒木華、貯金ゼロの未婚の妊婦の麻由を南沙良が演じる。 このたび、主題歌に椎名の「ありあまる富」が決定。「ありあまる富」は2009年に発売され、いまもなお数々のアーティストにカバーされるなど、熱い支持を得続けている名曲だ。本曲が主題歌に決定したことを受けて、主演の有村は「椎名林檎さんのこの楽曲が優しい眼差しで、でも的確な視点で、この作品ごと掬い上げてくださっています」とコメント。さらに、天野監督も「金を密輸する彼女たちにとって、或いは私たち一人一人にとって、または世界にとって、『富』とはなんなのか?『富』が満ち足りるとはどういうことなのか?いまあらためて林檎さんの痛烈な問いかけが、映画のラストでこちらに突きつけられる気がします」と楽曲と本作の親和性を語る。 さらに、主題歌を使用した60秒本予告もあわせて解禁。冒頭から、平凡な暮らしを送っていたはずの主人公、和歌子(有村)が、夫の横領と借金を知り、突然経済的に追い込まれたことで、金密輸に手を染めていく様子が映し出される。そして、闇バイト(=金密輸)先で出会った、清恵(黒木)と麻由(南)のダークで緊迫感溢れるキャラクターにも迫り、どうしようもない世の中へのやるせなさが、劇伴とともに心を突く。場面は一転、主題歌の椎名林檎「ありあまる富」のアコースティックサウンドが流れるなか、金の密輸をすることで人生のリベンジゲームが、始まる様子が次々と映しだされていく。しかし、うまくいったかに見える、この魔法のような時間はいつまでも続くわけもなく…主題歌が彼女たちの旅路を優しく包み込み、真価を問うように強く響く。 また、天野監督、脚本の熊谷まどかによるノベライズが5月12日(火)に発売されることも決定した。現在、ネットにて予約受付中なので、こちらで映画の世界を一足先に楽しんでほしい。 富の象徴のごとく輝く金塊を手に、密輸を繰り返すことで、人生をやり直そうとする3人にとっての本当の“富”とは?金の密輸に手を染めた3人が選んだ未来をぜひ劇場で確かめてほしい。 ■<キャスト、スタッフコメント> ●有村架純(和歌子役) 「椎名林檎さんのこの楽曲が優しい眼差しで、でも的確な視点で、この作品ごと掬い上げてくださっています。本当に⼤切にすべき真の価値とはなにか、作品と楽曲合わせて楽しんでいただけるとうれしいです」 ●天野千尋(監督) 「『ありあまる富』がリリースされた2009年から現在に至るまで、世界の格差は広がり続け、奪うこと/奪われることが加速しています。金を密輸する彼女たちにとって、あるいは私たち一人一人にとって、または世界にとって、『富』とはなんなのか?『富』が満ち足りるとはどういうことなのか?いまあらためて林檎さんの痛烈な問いかけが、映画のラストでこちらに突きつけられる気がします」 文/鈴木レイヤ