【詳報】小泉防衛相がX投稿で釈明 陸自隊員が自民党大会で国歌

「仮に情報が上がっていれば、別の判断もあり得た」。小泉進次郎防衛相は17日の記者会見で、陸上自衛隊員が自民党大会で登壇して国歌を歌った問題について、こう語りました。 ただし、小泉防衛相は党大会当日、この隊員との写真にコメントをつけてX(旧ツイッター)に投稿、後に削除しています。 この日、記者側が投稿したこと自体について「政治的な中立性に疑念を招きかねない」とただすと、小泉防衛相は「事実関係等を確認するため、いったん、その投稿を取り消した」。投稿したことの評価ではなく、削除した理由を語り始めました。 さらに記者側が問い続けると、小泉防衛相はこう釈明しました。 「やはり私の方まで上がっていなかった、そしておそらく私まで上がっていなかったことを当該隊員も知らなかったと思うんですよね」 「なので、事実確認、よく確認する必要があるなと思いましたので、削除したということです」 会見での関連のやり取りを詳報します。 ――改めて、ご自身や他の幹部まで報告が上がっていれば隊員の出席を認めなかった可能性があったのか。 今回の件については、自衛隊法違反に当たるものではありませんが、私が事前に報告を受けていなかったように、私を含む幹部への報告や関係部署の情報共有について反省すべき点があったと認識しています。 その上で、お尋ねについて、一般論として申し上げれば、政党の行事への自衛官の参加は個別具体的に判断されるべきものであることから、仮に情報が上がっていれば別の判断もあり得たと考えています。 いずれにせよ、自衛隊の活動に対する国民の理解を得る観点からも、今後は幹部への報告や関係部署の情報共有を徹底してまいります。 ――大臣や幹部まで報告が上がってこなかったのはなぜか。どう改善していくか。 防衛省・自衛隊における報告の要領は個別の案件により異なりますが、一般的には現場の部隊や機関から幕僚監部に報告が行われ、その後、必要に応じ幕僚監部から内部部局に報告されるのが通例です。 今回の件については、イベント会社から出演依頼を受けた自衛官から、所属部隊を通じて陸上幕僚監部に相談があり、その後、陸上幕僚監部から内部部局にも相談が行われました。 そして、自衛隊法上の評価について、事務的に確認し、今回の歌唱は自衛隊法に違反するものではない旨を確認したものです。 今回の件については、私が事前に報告を受けていなかったように、私を含む幹部への報告や関係部署の情報共有について反省すべき点があったと考えており、自衛隊の活動に対する国民の理解を得る観点からも今後は幹部への報告や関係部署の情報共有を徹底してまいります。 ■繰り返される伝達の不備 ――以前に海上自衛隊員が潜水手当の不正受給問題で逮捕されていたことが防衛相に上がっていなかった問題があった。伝達体制がなかなか機能していない状況が続いている。 やはり組織というのは様々な課題もありますし、特に、防衛省・自衛隊約25万人という大変非常に大きい組織の中ですから、例えば1度、こういったことが起きて、何かを行えば、それで組織上の課題が全て解決をする、もしくは完全な姿に完成されるというものではないと考えていますので、例えば平素から行っている様々な研修や教育の機会などあらゆる機会を捉えて、報告や情報共有の重要性を伝えていくと、こういったことが大事なことだと考えています。 ――改めて、今回の件について自衛隊の政治的中立性に対して誤解を与えかねないという問題意識があるのか。 今回の件については、自衛隊法違反に当たるものではありませんが、法的な問題と政治的に誤解を招くようなことがないかというのは別問題だと考えています。 私が事前に報告を受けていなかったように、私を含む幹部への報告や関係部署の情報共有について反省すべき点があったと認識しており、自衛隊の活動に対する国民の理解を得る観点からも、今後は幹部への報告や関係部署の情報共有を徹底していきたいと思います。 ■X投稿は政治的中立性に疑念を招く? ――当日に大臣がXに投稿し、削除したが、そもそも投稿した理由は。大臣が写真を撮影し投稿することも、政治的な中立性に疑念を招きかねないとも考えられる。 先日もお答えをした通り、ご指摘の投稿の取り消しについては、投稿後、念のため、事実関係等を確認するため、いったん、その投稿を取り消すこととしたものです。 また、防衛省として省内関係部署の情報共有がよりスムーズに行われるよう徹底すべき一方で、やはり当該隊員個人に対して様々な負担をかけたくないと、こういった思いからも削除すべきだと、そういったふうに考えました。 ――削除の理由は分かったが、そもそも投稿した際に問題意識があるなら、写真を撮ったり投稿したりということはないのではないか。 そうですね、当日、お二人来られていたんで、服務の問題も確認をしたということを、その場で私は確認をしましたんで、その状況で、そういうふうに確認があったんだなぁというふうに思ったんですが、やはり私の方まで上がっていなかった、そしておそらく私まで上がっていなかったことを当該隊員も知らなかったと思うんですよね。 ですので、今の状況から考えてみたら、やはりこれは隊員が悪いことではないですから、やはり組織としてしっかり報告が上がってこなかった。 このことを率直に受け止めて、以後こういうことがないように対応していきたいと。 なので、事実確認、よく確認する必要があるなと思いましたので、削除したということです。

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