トランプ大統領「テロは常にあった、民主党のヘイトスピーチがはるかに危険」

トランプ米大統領は26日、自身が前日に体験したホワイトハウス記者団夕食会での銃撃事件の容疑者を「急進化した反キリスト教徒」「精神的に非常に問題のある人」と規定した。また、過去にもこうした政治テロは常にあったとし、「民主党のヘイトスピーチがはるかに危険だ」と話した。11月の中間選挙を控えトランプ大統領が今回の夕食会場銃撃事件を政治的支持層結集のモメンタムとしようとしているとの分析が出ている。 トランプ大統領は26日、CBSとフォックスニュースなどのインタビューに相次ぎ出演し、前日の事件を詳細に証言した。彼はCBSの時事番組『60ミニッツ』のインタビューで、「大統領が銃撃犯の標的だったかわかっているか」という司会者の質問に「わからない。彼が(犯行直前の)書いた宣言文を見ると彼は急進化している。もともとキリスト教信者だったがその後反キリスト教徒になった」と答えた。 容疑者のコール・トーマス・アレンは犯行の約10分前に犯行動機などを含めた宣言書形式のマニフェストを家族に送り、アレン容疑者の兄弟がコネチカット州ニューロンドン警察にこれを通報していたことがわかった。トランプ大統領はアレン容疑者がマニフェストで「小児性愛者、強姦犯、反逆者」など自身を狙ったような表現を使ったことに対しどう思うかとの質問に、「私は強姦犯ではなく、小児性愛者ではない」と一蹴した。「小児性愛者」などの表現はトランプ大統領が未成年者性搾取容疑などで服役中に死亡したエプスタイン氏との過去の親密な関係から、同氏をめぐるスキャンダルに関与した疑惑が提起されたことをめぐる話とみられる。 トランプ大統領は事件当時に負傷者発生などをどれだけ心配したかという質問には「心配しなかった。私は人生をよくわかっている。われわれは狂った世の中に生きている」と答えた。また「こうしたこと(政治テロ)は常にあった。私は民主党のヘイトスピーチが本当にこの国にとってはるかに危険だと考える」と話した。 トランプ大統領は2年前にペンシルベニア州での演説会場で銃撃され耳を負傷しながらも、血を流しながら拳を挙げ「戦おう」と叫んで強靭な印象を残し、これは同年11月の大統領選挙勝利に決定的な影響を及ぼしたという評価が多い。したがって今回も銃撃事件よりも民主党の政治攻勢を問題にして「脅威を受けるリーダー」という叙事構築で支持層結集を試みる様相だ。 トランプ大統領はこの日午前、フォックスニュースとの電話インタビューでは「彼(容疑者)はまるでNFL(米プロフットボール)が彼をスカウトすべきかのように駆け込んできた。本当に速かったが警護スタッフが一瞬で取り押さえた」と冗談を混ぜながら当時の状況を伝えた。今回の事件を機に裁判所の命令により中断された4億ドル(約637億円)規模のホワイトハウス宴会場建設工事もさらに強く押し進める態勢だ。彼はインタビューで「客室が1000個もある所では(保安・警護などが)常に難しい。われわれは厚さがほぼ4インチ(約10センチメートル)に達する巨大な防弾ガラスを使ってとても安全で美しい大型宴会場を作っている」と話した。 現在拘禁状態にあるアレン容疑者は27日にワシントンDCの連邦裁判所に出廷し起訴認否手続きを踏む見通しだ。これは被告人が有無罪認定可否に対する裁判官の質問に答える刑事裁判手続きだ。

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