借金、別れ話の果てに…大阪母娘殺害、警察がリレー捜査で割り出した容疑者の素顔と足取り

大阪府和泉市の集合住宅一室で4月、母娘の遺体が見つかった事件で、大阪府警は1日、殺人容疑で娘の元交際相手の無職、杉平輝幸容疑者(51)を逮捕した。関係者への聞き込みや、複数の防犯カメラ映像をつなぎ合わせて足取りを追う「リレー捜査」で浮上した容疑者。1日午前から任意同行に応じ、母娘の殺害をほのめかす供述を始めたという。 「血を流した人がいる」。2人の遺体は、4月8日午後0時半ごろの110番を受けて見つかった。通報したのは2人の親族で、安否確認のために現場を訪れていた。 死亡したのは、村上和子さん(76)と長女の裕加(ゆか)さん(41)。車のドライブレコーダーから裕加さんは前日の7日午後5時45分ごろに帰宅していたことが判明。さらに司法解剖では、2人は8日午前4時ごろに死亡したと推定された。 こうした情報から府警は発生時間は8日明け方と絞り込み、現場周辺の防犯カメラ映像を精査。その結果、浮上したのが現場周辺をうろつく不審者の存在だった。 不審者の行動を防犯カメラのリレー捜査で追ったところ、堺市堺区の集合住宅へとまっすぐに帰宅する様子が確認された。母娘の関係者への聞き込み捜査から、この堺市の集合住宅には、裕加さんの元交際相手が住んでいることが判明。それが杉平容疑者だった。 府警は4月8日から連日、現場の部屋などを検証。近くにある公園の池では、水中ドローンも用いて事件に関連する物がないかを確認した。 収集された証拠を基に1日に杉平容疑者を任意同行するとともに、自宅を家宅捜索。2人の殺害をほのめかす供述をしたこともあり、同日午後6時過ぎに裕加さんへの殺人容疑で逮捕した。 裕加さんの知人男性によると、裕加さんと杉平容疑者は勤務先の警備会社で知り合い、一時交際関係となった。だが、容疑者が金融機関への借金を重ねたり、携帯電話料金の滞納が続いたりすると、裕加さんにも無心を繰り返すようになった。 3月末ごろ、裕加さんが別れを切り出して関係は終わった。男性によると、今年に入って裕加さんから容疑者について相談されることが増え、「『もう限界』という感じだった」という。男性は「(容疑者は裕加さんに)さんざん助けてもらってきたのに、絶対に許せない」と憤る。

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