元千葉県警警部補で、刑事事象解析研究所代表理事の森雅人氏が27日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、長女への暴行容疑で巨人の阿部慎之助前監督(47)が逮捕されたいきさつについて、経験則から見解を示した。 読売巨人軍が確認した事実関係によると、25日午後6時頃、18歳の長女と次女の姉妹ゲンカを止めようとした阿部前監督が、長女から言い返されたことに腹を立て、襟元をつかみ投げ飛ばして倒すなどの暴行を加えた。長女はこの直後にチャットGPTに相談したところ、児童相談所への通報を勧められたことから通報。児相から連絡を受けた警視庁渋谷署が、現行犯逮捕した。阿部前監督は26日未明に釈放され、同日に辞任を申し入れた。 森氏は「たぶん現場には、現行犯逮捕の要件はそろっていたんだと思います」と推察した。「警察の捜査は、任意捜査が原則です。やむを得ない場合に逮捕する選択肢を取る」とし、「現場の警察官も、まずは任意で考えたんですけど、任意捜査では話が進まないという状況があったんじゃないか」と指摘。「任意同行を求めたけど、お酒に酔った状況もあって、任意同行を拒否したとか、そういった状況が何らかがあって、逮捕をするという判断をしなければならないとなったんだと思う」と、理由と考えられる一例を挙げた。 森氏によると、現行犯逮捕には2種類あるという。「1種類は、今まさに逮捕者の目の前でその犯罪が行われている現場」。さらに「その犯罪を行い終えて、間がない状況」とも説明した。 今回の事件は「今まさに犯罪が行われていた現場から、動いていないわけですよね」と解説。「被害者も加害者も動いていない。今まさに行われていたという判断した場合もありますし、行い終えて間がない状態ですよと、準現行犯逮捕という手続きを取った可能性、両方考えられる」と述べた。 森氏は刑事時代、児童相談所との窓口も経験したという。「大概、児童相談所から応援要請が来る場合は、事前に110番ではなくて、担当者宛てに電話連絡して、一緒に行ってくださいよというケースがほとんど」と、経験則を口に。「児童相談所から、“切羽詰まっている状況です。ただちに現場に警察官を向かわせて下さい”という通報は、極めて異例」。その上で、「その段階で、警察として、かなり緊急度のある通報なんだろうなという判断をしていた可能性はある」と考えを示した。