ムザファラバード、パキスタン、6月10日 (AP) ー パキスタンが実効支配する同国北東部カシミール地方のムザファアバードで、地元の治安部隊と非合法化された過激派グループ「合同民衆行動委員会(JAAC)」の支持者らが武力衝突し、治安要員4人を含む少なくとも7人が死亡した。現地当局が8日、明らかにした。 今回の武力衝突は、同地方の最高裁判所が、パキスタン在住のカシミール難民用に割り当てられた12の立法院(議会)議席について「憲法で保護されており、改憲手続きなしに廃止することはできない」との判決を下したことを受けて発生した。この議席は、数十年前に対立の続くインド管理地域から逃れてきた難民の代表枠として維持されている。 判決は、JAACが9日に計画していた大規模デモを前に下された。地元政府は先週、治安悪化への懸念からJAACを非合法組織に指定し、数十人の支持者を逮捕していた。2023年に結成された同グループは、難民が不当に強い政治的影響力を持っているとして議席廃止を訴えており、これまでも激しい抗議活動を展開してきた。 地元の弁護士会関係者は「対話による解決を求めて調停の場を提供する用意があった。武力ではなく交渉で解決すべきだった」と悔やむ。一方、デモに参加した男性は「我々の要求は正当なものだ。受け入れられるまでストライキを続ける」と一歩も引かない構えだ。 地元政府側は、これまでの交渉でJAACが掲げる要求の大部分を受け入れてきたものの、今回の難民議席の廃止などを含む残る2項目については、憲法上の制約から議会での議論が必要だと主張している。カシミール地方は1947年の英領インド植民地独立以来、パキスタンとインドが全域の領有権を主張し、これまでに2度の戦火を交えている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)