中村玉緒さん死去 23年1月トークイベントに出席したのが最後の表舞台

女優中村玉緒(本名・奥村玉緒=おくむら・たまお)さんが、9日に肺炎のため亡くなった。86歳。所属事務所が発表した。 中村さんは上方歌舞伎の名門成駒屋の2代目中村鴈治郎の長女として生まれ、兄は中村扇雀という歌舞伎の名門で育った。 京都女子学園中卒業後、53年松竹映画「景子と雪江」で女優デビュー。翌年に大映と専属契約を結び、長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎らの相手役を務め、時代劇の娘役スターになった。60年「大菩薩峠」などでブルーリボン賞助演女優賞受賞。映画「悪名」で共演した勝と62年に結婚。長女真粧美さんと長男で俳優の鴈龍太郎さんともうけた。 夫の勝が67年に、大映から独立して勝プロを設立。81年に勝プロが倒産すると翌年、玉緒さんが勝プロ社長になり、勝さんが残した数億ともいわれる負債を背負った。また、勝さんは2度のコカイン所持での逮捕など、97年に勝さんが下咽頭がんで亡くなるまでの35年間の結婚生活で「耐える女」のイメージも染みついた。 「橋のない川」で日刊スポーツ映画大賞助演女優賞受賞した92年には「女坂」で歌手デビューした。94年にTBS「明石家多国籍軍」でバラエティーに初挑戦。明石家さんまとのかけあいが人気となった。玉緒さんの強烈な「天然キャラ」がお茶の間に知れ渡り、TBS「さんまのSUPERからくりTV」「あっぱれ!! さんま新教授」など、さんまが司会を務めるバラエティー番組に頻繁に出演することとなった。同時期にドラマや舞台でも主役を務めるようになり、TBS系「おばさん会長・紫の犯罪清掃日記 ゴミは殺しを知っている」シリーズなどに出演した。 23年1月、ヒロインを演じた映画「大菩薩峠」(60年、三隅研次監督)4K上映記念のトークイベントに出席し、最後の表舞台となった。23年2月、仕事先の名古屋で転倒し、背骨の圧迫骨折と診断。その後、都内の介護施設で療養生活を送っていることが明らかになった。 また、95年からTBS系列で毎年正月に放送されている特番「さんま・玉緒のお年玉! あんたの夢かなえたろかスペシャル」には名前が残されたまま、3年連続で欠席となっていた。 ◆中村玉緒(なかむら・たまお)本名奥村玉緒。1939年(昭14)7月12日、京都生まれ。01年から京都市特別観光大使を務め、11年から、「京都名誉観光大使」に就任。血液型O。

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