コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、坊やさんが描く『のぞきの被害にあった話』をピックアップ。 坊やさんが6月17日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、坊やさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。 ■家を覗いていた人影 ある日の夜、作者の坊やさんの飼い猫が、窓の外を見て珍しい鳴き声で鳴いていた。野良猫でも来ているのかと思いカーテンをめくってみると、外にはこちらを覗くおじさんの影があった。 怖くなった坊やさんはひとまず父に連絡。すぐに来てくれた父だったが、気のせいではないかと真剣に取り合ってくれず、同居の姉にも信じてもらえないでいた。坊やさんはしばらく些細な物音に怯えて暮らしていたが、数か月後、とある警察官が家にやってくる。最近覗きの常習犯が逮捕され、坊やさん宅にも行ったと供述したとしてやってきたのだった。 別に何かされたわけでもなかった坊やさんは、警察を呼んでいいのか迷ったと言うと、 「呼んでもいいんです むしろ呼んで下さい!!」 と警察官に言われたのだった。 作品を読んだ読者からは、「ご無事で良かった」「猫さんにナイトの称号をあげたい」「うちの猫を見に来てるのかな〜?と軽く考えてしまいそうです」など、反響の声が多く寄せられている。 ■作者・坊やさん「自分が面白いと思えることを大切に描いていけたら…」 ――『のぞきの被害にあった話』を漫画作品にしようと思ったきっかけや理由などをお教えください。 当時の私は、「実際に被害を受けたわけではないのに、警察へ通報してもいいのだろうか」と不安でした。しかし、警察の方から直接「通報しても大丈夫です!」と言っていただけたことで、その不安はかなり払拭されました。 私と同じように、「これくらいで相談してもいいのか」と迷ってしまう方は少なくないと思います。そんな時は、「ひとりで抱え込まず、迷ったら相談していい」ということを知ってもらえたらと思い、このエピソードを漫画にしました。 ――今回の作品のなかで、特に注目してほしいシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 やはりラストの「不審なものを見たり聞いたりしたら、迷わず110番しよう」というセリフです。 「こんなことで相談してもいいのか」という私に、「していいです。むしろしてください!」と、力強く言ってくださった警察の方の言葉は、私にとって不安が和らいだ大切な言葉です。 ――X(旧Twitter)の投稿には多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていますか? この漫画は2020年ごろに体験したことを描いた話なのですが、2020年当時と今では、読者の方の捉え方などはかなり変わったと感じました。当時は主に「性加害の話」として怖かった、という感想がほとんどでしたが、引用ポストやコメントなどで「闇バイトの下見では?」という意見がかなり多くて、時代の変化を感じました。私自身も、もし今同じ体験をしたら確実にその危険性を危惧すると思います。 それと、「家に来た警察官が、実は犯人なのでは?」というコメントも複数寄せられていました。当時は考えもしませんでしたが、そのコメントを読んで「そういう可能性もあったのかもしれない」とゾッとしました。 ――日常体験をエピソードに描くうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。 できるだけ、私の漫画を読んで傷つく人が出ないように言い回しなどの表現は気をつけて描いているつもりです。 ただ、「100%全ての人に配慮したものは誰にも描けない」と割り切って、自分が面白いと思えることを大切に描いていけたらと思います。 ――坊やさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。 一緒に暮らす猫や姉との毎日が本当に幸せで、その日々を少しでも色濃く残しておきたいと思い、描き始めました。これまで通り、のんびりと自分が一番楽しんで漫画を描き続けられたらいいなと思っています。 そして、できればそれを読んで下さった方が少しでも笑ってくれたら、そんなに嬉しいことはないです。 ――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。 これからもクスッと笑えたり、少し心が軽くなるような漫画をお届けできたらと思います。いつも読んで下さっている読者の方も、今日初めて読んでくださった方も、本当にありがとうございます。これからも自分らしく漫画を描き続けていけたらと思っておりますので、見守っていただけたら嬉しいです。