大阪府警の警察官を名乗り、2025年10月から11月にかけて和歌山市の60代女性に「身の潔白を証明するために通帳のお金を金塊にかえてほしい」などと嘘を言い、1777万円相当の金塊を購入させ、だまし取った疑いで、23日、無職の男(21)が逮捕されました。 逮捕されたのは、神奈川県横浜市の無職・工藤正博容疑者(21)です。警察によりますと、工藤容疑者は2025年10月18日ごろから11月10日にかけて、詐欺の罪で起訴されている陳宇航被告と、別の20歳の男らと共謀し、和歌山市に住む60代女性に金塊を購入させてだまし取った疑いがもたれています。 警察によりますと、工藤容疑者らは大阪府警の警察官を名乗って女性に電話をかけ「詐欺事件で逮捕した者から、あなたのキャッシュカードが出てきて、不正な取引も確認できた。今からでもあなたを逮捕できる。身の潔白を証明するためには資産を調査する必要がある。通帳のお金を金塊にかえてほしい。金塊は裁判所に提出するが、後に返却する」などと嘘を言い、女性は指定した貴金属販売店で時価約1777万円の金塊を購入させられました。 女性は工藤容疑者らの指示で金塊を自宅の駐車場に置き、受け取り役の陳被告が持ち去ったということです。 2025年12月、被害にあった女性から「大阪府警を名乗る者の指示で金塊を購入したり、口座にお金を振り込んだりしたが、だまし取られたかもしれない」と警察に相談があり、事件が発覚しました。 女性の自宅付近の防犯カメラの映像などから「実行役」とされる陳被告が逮捕・起訴され、取り調べの中で別の「仲間の勧誘役」とみられる20歳の男の関与が明らかになりました。さらに、今回逮捕された工藤容疑者が「指示役」として事件に関わっていたとみられることがわかったということです。 工藤容疑者は、警察の調べに対し「今回の事件に関与していません」と容疑を否認しているということです。 警察は、女性に電話をかけた人物など他にも複数の人物が事件に関わっているとみて、犯行グループの全容解明を進める方針です。