暴走族内で「ノーヘル禁止」「バイク2人乗り禁止」など独自ルールを作り、これを守らなかったなどと因縁をつけて少年らを集団で暴行し金品を奪ったなどとして、神奈川県警は無職少年(16)を強盗致傷と恐喝、傷害の疑いで逮捕し、27日に発表した。「何も言えません」と容疑を否認しているという。 県警少年捜査課と緑署によると、逮捕容疑は1月17日、横浜市内で暴走族「走道会」メンバー6人と共謀し、友人同士で原付きバイクに乗っていた男子高校生2人と男子中学生1人に対し、ヘルメットや鉄パイプで殴るなどして大けがをさせ、財布などの金品を奪ったというもの。3人は暴走族への入会を迫られて承諾し、SNSのグループに入れられてから解放されたという。 ■独自ルール制定 「取り締まり」まで 県警は6月下旬以降、共犯として15~20歳のメンバー6人も強盗致傷などの容疑で逮捕している。県警によると、走道会は横浜市緑区を拠点に約3年前に結成され、現在は16人ほどが所属。独自の「ルール」を設けていたという。 ルールでは、(1)盗まれた車での暴走(2)ノーヘルメット(3)バイクの違法な2人乗りや3人乗り――などを禁止。月1回のツーリングや、田んぼの近くで集まって話をするなどの「活動」をしていたという。 一方、「地回り」と称してバイクで地元に来る人たちを見回り、ルールを守っていなかったり、生意気だと感じたりした人に「取り締まり」と称して因縁をつけていた。県警によると、メンバーの一部は「人数を増やして勢力を拡大するために、無理やり入会を迫っていた」と供述しているという。 メンバーはそれぞれ月額6千円の会費の支払いを求められていたともいい、県警は資金の流れなど活動実態をさらに詳しく調べる方針。(奥田薫子)