「ミキシング」利用し、資金洗浄か 特殊詐欺の詐取金、マネロン事件 警視庁

特殊詐欺の詐取金を暗号資産に換えてマネーロンダリング(資金洗浄)したとされる事件で、詐欺容疑で逮捕された職業不詳、樋口拓也容疑者(37)らが暗号資産の追跡を困難にする「ミキシング」と呼ばれるサービスを利用していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。 警視庁捜査2課は、犯罪収益であることを隠し、正常な資金であると装うためにサービスを利用したとみて、実態解明を進める。同課は同日、同容疑者ら3人を送検した。 捜査関係者によると、樋口容疑者らは資金洗浄に当たり、複雑な資金移動を繰り返すことで送金元や取引相手などの匿名性を高める「ミキシング」というサービスを利用。特殊詐欺の詐取金を暗号資産に交換後、「ミキサー」と呼ばれる業者を使って、海外の取引所などを何度も経由させていた。洗浄した資金は複数回に分け、再び、樋口容疑者らに戻させていた。 関係者によると、ミキシングはプライバシー保護を目的として開発されたサービスだが、資金洗浄に使われることも多いという。

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