明石家さんま、10年来の番組スタッフ逮捕で降板よぎる「一瞬やめようと思った」

タレントの明石家さんまが26日、メインパーソナリティーを務めるMBSラジオ『MBSヤングタウン土曜日』(午後10時)に出演。21日に住居侵入容疑で大阪府警に逮捕された番組スタッフのMBSラジオ社員について触れた。自身出演の『ヤングタウン土曜日』は10年以上担当していたとし、責任を感じたさんまは「一瞬、やめようと思った」と降板がよぎったと明かした。 レギュラー出演を芸能界に入る際の5大目標にし、1979年にかなえた思い入れの強い番組のスタッフによる不祥事。ニックネームを付けて番組内でいじる関係性でもあり、さんまの受けた衝撃は大きかった。冒頭で「オレはもうショックやな」と発言。ここ2年ほど、自身の周囲で騒動が起き続けることも嘆いた。「今回、LINEで来て。ほんで『何が? どういうこと? ちゃんと説明してくれ』って言ったら『ちゃんと説明できない』っていう。詳しくはね。ほんで『こうこうでこうこうで、今、警察に取り調べられてます』って言うて」と事態を把握した経緯を話した。 14日に発生した事件だが逮捕は21日。前週の18日収録回でMBSラジオ社長の訪問に触れる場面があったが、さんまは「偶然」で、当時は社長も事件を知らなかったと明かした。「普通に過ごしてたやんか、収録日。その普通がものっすごい怖いやん」と前回収録に容疑者が参加していたことをほのめかし、「とんでもないことをしてしまったんで。罪を言うのも腹が立つぐらいのことをやりよったんで、どうすることもできひんねんけど」と厳しい言葉を口にした。「ただ、被害女性のことを考えると、これはトラウマになるんで。この辺のケアだけは毎日放送もしてあげた方が」と要請。自身もかつて酔った女性に部屋を間違えて侵入され、当時の恐怖を忘れられないと明かした。 さんまは「きょうから任されるD(ディレクター)もかわいそうやし、急きょやから」と気遣いつつ、「この『ヤングタウン』をやってるという自覚をな。『ヤングタウン』のDをやってるということを自覚してほしいねん」といつになく真剣に語り、「我々にとって『ヤングタウン』ってとんでもない番組」と説明。「(容疑者に)ニックネームをつけたことも悔やんでしまう。十何年を悔やまされる1日やってんけど」と言うと、「一瞬、やめようと思ったんですよ。迷惑かけたし、こんなこともあったし。担当Dがこんなことしたしっていうので、一瞬やめようかなって」と降板を考えたことを打ち明けた。 村上ショージが「オレは1人ではできへんしな」とボケると、さんまは「(やめるときは)お前もや。一旦、けじめをつけんねん。ファンに申し訳ないやろ」とツッコミ。「笑いにしちゃダメなのよ。お前らの想像以上に大変なことやねん。やってはいけないことや。それをやったのがDにいたわけやから。一瞬『ああそうか。オレも責任取らなあかんかな』と思って。やめよかなと思って」と発言後、「ニッポン放送でレギュラー枠探してもらおうかなと思って」とボケ返した。さんまは出演するテレビ・ラジオ関係者の逮捕は今回で3人目とした。 7年間、レギュラーを務めるモーニング娘。’25の横山玲奈は「怖かったです。はじめ見た時はびっくりです。知ってる名前だなと思ってニュース開いて。衝撃が隠せなくて。すぐ(共演するメンバーの)らいりー(櫻井梨央)に連絡して」と告白。櫻井は「私もそれで知って。『えっ』みたいな」と振り返った。ゲストの元モー娘。リーダーで、何度も出演している譜久村聖は「信じたくなかったです」と話した。さんまは「これからあいつのことを忘れさすような番組にしていきたいんで」と今後へ向けて決意表明した。 MBSラジオは、21日に公式サイトで事件を公表。「弊社社員が住居侵入容疑で本日4月21日に大阪府警に逮捕されました。社員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。今後、捜査に全面的に協力していくとともに、事実関係が明らかになり次第、厳正に対処してまいります」とコメントを掲載した。

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