歌手で俳優の福山雅治(56)が主演した2023年4月期放送のTBS系ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」が映画化され、2025年冬に「映画ラストマン」として公開されることが3日、分かった。福山演じる全盲のFBI特別捜査官と、大泉洋(52)演じる孤高の刑事による“無敵のバディ”が、2年半の時を経てスクリーンで復活を遂げる。 日本中を魅了した最強バディが帰って来る。両目の視力を失いながらも、事件を必ず終わらせる“ラストマン”皆実広見を再び演じることとなった福山は「最高です」と感慨深げ。「どんなメッセージにもしっかりと向き合いながらも、エンターテインメントとして昇華して届けることができる。それこそが、ドラマが担う役割なんじゃないかなと思えた作品なので、再び皆さまにお届けすることができて、非常にうれしいです」と、喜びを語った。 今作でも、大泉が演じる、犯人逮捕には手段を選ばない刑事・護道心太朗とのバディは健在。大泉も「視聴者の皆さんや私の周りからも反響を多く頂いて。早く続きが見たいよね、と言ってくださる方が多かったものですから、とにかく急ピッチに続編の方を進めましょうと話していました」と、待望の続編に心躍らせた。 「ラストマン」は2023年4月期に放送され、同時期の連続ドラマで平均視聴率トップを記録した人気作。ドラマ内で皆実と護道が実の兄弟だったことが明かされ、護道が研修のため米国へ向かう、というラストに続編を望む声が多かった。映画版の詳細は明かされていないが、兄弟の絆や、皆実の知られざる過去にも迫っていくという。 ドラマ版から変わらぬ魅力に加え、福山が新たに挙げたのが「アクション」。大泉も「皆実さんの超絶アクションがありますからね」と同意し、「とにかく『暗闇では無敵』というのがテーマなので、暗闇の中で戦っている皆実さんは、もうデンゼル・ワシントンだなと思いました」と笑わせた。 映画化に際しては、どんな物語にすべきか、監督、脚本家、俳優陣で何度も議論を重ねてきたという。福山は「この作品を見ていただくことで、人生の良い瞬間に出会える、そんな映画になってほしいなという思いでわれわれも作っています」と、作品への強い思いを言葉に込めた。