長崎県北松佐々町は7日、新庁舎(同町本田原免)の供用を開始し、開庁式を開いた。 新庁舎は鉄骨造3階建て。延べ床面積約4020平方メートル。旧庁舎にはなかった交流スペースとして、新たに「さざホール」を1階に設けている。災害時に地域の防災拠点としての役割を担うため、敷地を隣接する土地より最低50センチ以上かさ上げする水害対策を実施したほか、耐震設計や自家発電設備を有している。 総事業費は約21億3600万円。工期は2022年12月15日から25年2月末まで。古庄剛前町長は官製談合防止法違反などの疑いで逮捕、追起訴されたのに伴い辞職しており、6月15日投開票の町長選を前にして、町長不在でのスタートとなった。 式で中村義治副町長は「町民が庁舎に愛着と親しみを感じ、さまざまな活動や交流の拠点になれば。職員一丸となってさらなる住民福祉の向上に努める」とあいさつした。 旧庁舎は夏ごろから解体工事に入り、跡地は駐車場(約210台)として利用する予定。