ウイルス禍に雇用調整助成金約12万円の詐欺容疑 元婦人服製造会社の社長ら2人 ほか約2億8000万円の不正受給も 新潟・長岡市

長岡市の婦人服製造会社の社長ら2人が2020年、新型コロナウイルス禍に従業員の休業日数を水増しし、雇用調整助成金約12万円をだまし取ったとして13日、逮捕されました。雇用調整助成金制度の不正受給を巡り逮捕者が出たのは新潟県では初めてです。 詐欺の容疑で逮捕されたのは、長岡市の元婦人服製造会社・社長の女(75)と役員の男(72)です。 警察や労働局によりますと、元社長らは共謀して2020年9月中旬に休業させた従業員の数を水増しし、虚偽の内容を記載した雇用調整助成金支給申請書などを提出し申請。翌月中旬に会社名義の口座に計11万8541円を振り込ませ、だまし取った疑いが持たれています。 調べに対し女は「だますつもりはなかった」と容疑を否認し、男は「雇用調整助成金をだまし取ったことは間違いない」と容疑を認めているということです。 新潟労働局によりますと、女は当時、婦人服製造業「モンエクセレ」の経営者で、男は役員だったということです。新潟労働局は2023年に、モンエクセレが2020年9月から2022年10月にかけて2億8340万円を不正受給したとして公表していて、新潟県で過去最大の不正受給額でした。警察は余罪があるとみて詳しく調べています。

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