偽の警視庁サイトに誘導 ニセ電話詐欺で200万円被害 つくばの地方公務員 茨城県警

茨城県警組織犯罪対策1課は21日、同県つくば市、地方公務員、女性(32)が警察官を名乗る男に現金200万円をだまし取られたと発表した。女性は本物と酷似した偽の警視庁サイトを閲覧させられた。同偽サイトを示す例は県内でこれまでになく、同課は信用させるための巧妙な手口のニセ電話詐欺(オレオレ詐欺)とみて調べるとともに、注意喚起している。 同課によると、女性の携帯電話に19日午前、兵庫県警の警察官を名乗る男から「詐欺グループの犯人があなたから口座を買ったと言っている」「取り調べするので兵庫県警に来るか、ホテルに移動するか。家族と連絡を取らないで」と連絡があった。指定されたつくば市内のホテルに移動後、LINE(ライン)で「口座の識別番号を確認するため指定口座に入金して」と言われ、2回にわたり現金計200万円を振り込んだ。 さらに入金後、別の警察官を名乗る男からラインで、警視庁と表示された偽サイトのURLと受理番号が送られ、偽サイトに受理番号を入力したところ、逮捕状と書かれた書類が表示された。 今年に入ってから4月末時点の県内のオレオレ詐欺認知件数は28件で、前年同期比16件増。このうち9割が警察官をかたる手口だが、今回のように偽の警視庁サイトを示す例は県内で初めてという。 同課は「警察はラインで連絡をしたり逮捕状を見せたりしない。少しでも怪しいと思ったら相談を」と呼びかけている。

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