警察官を名乗る男などからのニセ電話の内容を信じ、福岡県筑紫野市の72歳の女性が指示通りに紙袋に入れた現金880万円を自宅の郵便受けの下に置いて、だまし取られていたことがわかりました。 筑紫野警察署によりますと5月6日、筑紫野市の無職の女性(72)の自宅の固定電話にNTTの従業員を名乗る男から電話があり「あなた名義の携帯電話が悪用されているので警視庁に連絡して下さい」と言われました。 女性が教えられた電話番号にかけると警視庁の警察官を名乗る男から「東京で犯人を逮捕した際、あなた名義の通帳と携帯電話があり、あなたは犯人の愛人で共犯の疑いがあり逮捕する予定である」と言われ、さらに検察官を名乗る男から「犯罪に関与しているか確認するため口座のお金の番号等を調査する必要がある」などと言われました。 このため女性は男らに指示されるがまま、口座から引き出した現金880万円を菓子の紙袋に入れ、19日、電話で指示を受けながら紙袋に入れた現金を自宅の郵便受けの下に置いていたところ、だまし取られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに ▽警察官が「電話で事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を受け取ること」はありません。 ▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取り調べ」「資金調査」の言葉が出たら、電話をすぐに切りましょう。 などと注意を呼びかけています。