大阪府高槻市で3月、男性に背後から“跳び蹴り”して大ケガをさせ、カバンを盗んだ罪に問われている男の裁判が29日に始まり、男は「間違いなくおっしゃった通りです」と起訴内容を認めました。 起訴状などによりますと、住居不定・無職の長屋和磨被告(28)は今年3月、高槻市の歩道で、男性(56)の背中を蹴って頭や腰の骨を折るなどの重傷を負わせたうえ、カバン(時価総額約1360円)を盗んだ罪に問われています。 現場付近の防犯カメラの映像には、長屋被告が、歩道上で下を向いていた男性に対し、背後から走ってきて突然“跳び蹴り”し、男性は転倒。長屋被告は、一度はその場から立ち去ったものの、約1分40秒後に再び現れ、男性のカバンを盗んで逃げていく様子を捉えていました。 長屋被告は男性と面識はなかったということですが、転倒した男性に「大丈夫か」と声をかけたということです。 カバンは事件当日に現場近くのマンションの敷地内で見つかりましたが、中にあった財布などは入っていなかったということです。 長屋被告は事件から4日後、親族とともに警察に出頭し、強盗傷害の疑いで逮捕されましたが、大阪地検が罪名を傷害と窃盗に切り替えて起訴していました。