2日島根県出雲市で、1歳の園児が前進発車した乗用車にはねられ死亡する事故が発生しました。 小さな子どもはドライバーから見えづらいことも事故の要因と考えられます。 その対策について、JAFに聞いてみました。 2日、保育園の駐車場で1歳の男の子と乗用車が衝突し、死傷させたとして、過失運転致傷の疑いで、介護士の女が出雲警察署に逮捕されました。 過失運転致傷の疑いで逮捕されたのは、島根県出雲市に住む介護士の女(38)です。 警察によりますと、女は、6月2日午前7時55分ごろ、島根県出雲市斐川町富村の保育園駐車場で、乗用車を運転して発進した際、駐車場内を歩行していた、1歳の男の子と衝突した疑いが持たれています。 男の子は、その後午前9時24分搬送先の病院で死亡が確認されました。 こちらはJAF鳥取支部が撮影した映像。 停車している車に乗っている人の目線で見ると、前方には何もないように見えますが… 車から降りると、周囲には高さ70センチほどのカラーコーンがたくさんおいてありました。 1歳の平均身長は70センチから80センチほどで、ちょうどこのくらいの高さになります。 JAF鳥取支部 鈴木悠一郎さん 「車には多くの死角があるので、そこの死角にその男の子が入ってしまっていたら、ドライバーは運転席からその男の子を見ることができない」 JAF鳥取支部では車に乗る際には、周囲をぐるりと確認する「乗車前確認」の徹底と「かもしれない運転」を呼び掛けています。 JAF鳥取支部 鈴木悠一郎さん 「園児の飛び出しや小さいお子さんが予想しない動きっていうのをされるということを頭に入れた上で、少しでもそれが危ないと思ったらブレーキが踏めるように速度を落とすであるとか、ブレーキペダルに足を置いておいて、"かもしれない運転"ってよく言うと思うんですけれども、そちらを実行していただくというのが1つの対策かと思う」 特に、保育園や学校、通学路など子どもが多い場所では小さな命を守るために、常に死角を意識するようお願いします。