法規制のないマンモス牙と偽って象牙をインターネットオークションで販売したなどとして、警視庁生活環境課は4日までに、不正競争防止法違反(誤認惹起表示)などの疑いで、埼玉県草加市にある象牙加工・販売「醍醐象牙店」の取締役醍醐信昌容疑者(58)ら同社役員の男女計4人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 象牙はワシントン条約や種の保存法で取引が規制されているが、絶滅したマンモスの牙の売買に法規制はない。環境団体トラ・ゾウ保護基金によると、マンモス牙は象牙と材質が似ていて判別が難しいため、国際社会で象牙密輸の「隠れみの」になっているとの指摘もあり、規制や監視の必要性が議論されている。 捜査関係者によると、4人は象牙をマンモス牙などと偽って、ネット上で複数人に販売した疑いが持たれている。