50代男性から高級腕時計を詐取した疑いで、京都府警は6月5日、京都市南区の会社役員の男(40)を逮捕しました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、京都市南区の会社役員・小松直哉容疑者(40)です。 京都府警によりますと小松容疑者は去年9月、京都市右京区の50代男性に対し「10月に500万円の利益と、残りの元金7500万円、計8000万円を持ってきます」とウソを述べ、男性から高級腕時計をだまし取った疑いが持たれています。実際に小松容疑者が、その8000万円を持参することはありませんでした。 小松容疑者は被害男性と関係者との間で、“3人で高級腕時計を2億2千万円で購入し、小松容疑者が2億3千万円で転売。差額の1千万円を山分けする”という話をまとめていたということです。 その後、被害男性が容疑者と関係者の分を立てかえる形で、2億2千万円で腕時計を購入。その腕時計を、小松容疑者が受け取ったということです。 小松容疑者はオーダースーツ事業を手がける会社(大阪市中央区)の社長を務めていて、腕時計の転売で得た1億9800万円のうち、1億4500万円は立てかえ分として被害男性に“返した”ものの、5300万円は容疑者自らの債務の返済に充てていたとみられています。 調べに対し、小松容疑者は「詐欺をするつもりでやったわけではありません」と容疑を否認しています。