アフガン脱出者に帰国求める タリバン、米入国禁止受け「恩赦」

【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権が国外脱出者に「恩赦」を与えるとして、改めて帰還を求めている。 トランプ米政権が安全保障上の懸念を理由にアフガンを含む12カ国からの入国禁止を決めたことを受けた動きだが、警戒の声もある。 2021年8月にタリバンがアフガンで実権を掌握した後、崩壊した親米民主政権の関係者が国外に多数脱出した。AFP通信によると暫定政権のアフンド首相は今月7日、首都カブールで演説し、「たとえ(旧政権などで)米国人のために20~30年仕え、イスラム体制の破壊に関わっていたとしても祖国に帰るように」と呼び掛けた。 しかし、アフガンの元議員で人権活動家のフォージア・クーフィ氏はX(旧ツイッター)で「呼び掛けは和解のためではない」と投稿。旧政権の関係者、特に元治安要員は帰国後、逮捕や拷問、最悪の場合は処刑される可能性もあると警鐘を鳴らし、暫定政権の求めに応じないよう訴えた。

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