志尊淳、本田響矢、塩野瑛久がメロすぎる! 2025春ドラマを制した“ときめき三銃士”

Z総研2025年上半期トレンドランキングでも第3位にランクインした「メロい」。「カッコいい」や「イケメン」などのように、ビジュアルやスタイルの良さに言及するだけでなく、言動も含めた魅力を評価する言葉として重宝されている。春ドラマも終盤に差し掛かり、改めて振り返ってみると春ドラマには“メロい”男たちが多かった。本稿では、気付けばその魅力にメロメロにさせられてしまった登場人物たちを紹介する。 ■江端瀧昌(本田響矢) まずは一世を風靡している『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)の江端瀧昌だ。瀧昌は、硬派で女慣れしていない帝国海軍の中尉。彼と結婚したなつ美(芳根京子)は、彼の無表情っぷりに、戸惑いを見せることも多かった。口下手な瀧昌は、「かわいい」や「似合っている」と素直に言えず、いつも少しの戸惑いを見せたあとに「も、問題ありません」と口にする。なつ美もそれを褒め言葉として受け入れている。話数を追うごとに二人だから成り立つコミュニケーションが増え、まるで花びらが飛んでいるような穏やかさがある。 瀧昌の“メロポイント”といえば、なつ美を愛おしく見つめる表情やたまに出るタメ口だろう。第6話では丸メガネをかけるなつ美をかわいいと思っているとしか思えない表情で見つめ、第7話では無理して砂糖入りのお酒を飲むなつ美に「いや、絶対うそでしょ」と言ったりと、第1話から考えられないほど感情がダダ漏れでフランクなやりとりになっている。何よりこういった姿をなつ美以外には見せないのも大きな魅力だ。 瀧昌を演じる本田の表情やモノローグの声色も話数を追うごとに柔らかくなっている。親を失い、家族の存在から縁遠くなっていた瀧昌の心が、なつ美との関係性によってほぐれているのが伝わってくるのだ。愛する人の存在によって変化する男性は、“メロい”以外の何者でもない。 ■設楽浩暉(志尊淳) 2人目は、『恋は闇』(日本テレビ系)の設楽浩暉(志尊淳)。浩暉は初登場時から危険な香りが漂う人物だった。週刊誌『週刊新流』のフリーライターとして、連続殺人事件を追っているが、誰よりもはやく情報をキャッチし、事件の容疑者としても疑われている人物だ。浩暉は言動がとにかくずるい。主人公・筒井万琴(岸井ゆきの)をかわいいからと言って追いかけ回し、からかったかと思いきや、万琴に寄り添い慰める場面も。万琴の友人だったら、「そんな男やめておけ」と言いたくなるが、岸井ゆきのが恋と仕事に葛藤するヒロインを嫌味なく演じており、浩暉に惹かれてしまうことにも納得させられる。 浩暉の“メロポイント”はたまに見せる弱さだろう。物語の前半は飄々とした態度をとることが多かった浩暉だったが、異母妹・みくる(齋藤飛鳥)の登場により、万琴からも疑いの目を向けられるようになると、時折すがるような目をすることも。万琴は信じたいというよりも守ってあげなければと思い始めているように見える。 さまざまな役柄を演じてきた志尊だが、浩暉ほど危険な男を演じるのは初めてではないだろうか。インタビューでは、本人も「見たことのない志尊淳を見てもらえると思います!」とコメントしている。*万琴をからかい、周りを弄ぶときのいたずらっ子のような表情の時も、寂しげな目をするときも、真意を読ませない芝居はさすがの一言だ(※)。“メロい”男だけに真犯人でないことを望みたいところだが……。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする