広島県海田町の職員が収賄の疑いで逮捕された事件で、警察は11日、役場を家宅捜索しました。 米田健太郎記者 「午後7時前です。捜査員たちが海田町役場に入ってきます」 収賄の疑いで送検されたのは、海田町の職員、岡山光太郎容疑者(26)。贈賄の疑いで送検されたのは、海田町の土木会社、「梨真興業」の代表取締役社長・安部真矢容疑者(39)です。 警察によりますと、岡山容疑者は、海田町が発注した道路などの公共工事の随意契約で、梨真興業が受注できるよう便宜を図った見返りに、安部容疑者から、2023年1月から2024年10月までの間に、8回にわたって計20万円あまりの接待や現金を受けとった疑いが持たれています。 警察は2人の認否を明らかにしていません。 海田町 竹野内啓佑町長 「この度は誠に申し訳ありませんでした」 職員の逮捕を受け、11日、海田町議会では全員協議会が開かれました。議員からは、これまでの対応や今後の信頼回復について質問が投げかけられました。 協議会のあと開かれた記者会見では、梨真興業との、水路の除草や土砂の撤去や、舗装修繕などの随意契約について、2020年度が1件、2021年度が2件、2022年度が6件だったものの、賄賂の受け渡しがあったとされる時期と重複する2023年度は22件、2024年度は19件と大幅に増加していることなどが明らかになりました。 竹野内町長は、「事実関係を確認し、厳正に対処していく」と話しました。