トランプ政権の移民政策に反発し、アメリカ・ロサンゼルスでエスカレートしている抗議デモ。デモを抑え込むため異例の「州兵」や「海兵隊」の派遣を命じたトランプ大統領は参加者を「動物だ」と呼び、強硬な姿勢をとっています。 ■デモ参加者と騎馬隊のにらみ合い続くも… アメリカ‧ロサンゼルスの大通りを前進する警察の騎馬隊。 10日も連邦当局が入るビルの前では、治安部隊とデモ参加者のにらみ合いが続きました。 記者 「back up、back up、戻れ戻れ、下がれ下がれと抗議者たちに声をかけています」 トランプ政権の移⺠政策に対する抗議デモは一部が暴徒化しており、トランプ大統領が州兵を投入したことで反発はさらに強まっています。取り締まりに当たる警察の車両は燃やされ、警察官に向け花火が投下される様子も見られます。 これまでに逮捕された人は少なくとも200人にのぼっています。 デモの参加者 「警察は数人を逮捕したあと、私たちに向かって催涙スプレーを噴射しはじめました。彼らはとても攻撃的になりました」 こうした事態に、ロサンゼルス中心部の一部地域には夜間外出禁止令が出されましたが… 記者 「午後8時を迎えましたが、いっこうに人が減る気配はありません。むしろ、規制エリアの外から、中に入り込んでいます」 デモ参加者 「一体何の罪で逮捕されるんだ!言論の自由を行使した罪か?正しいことのために立ち上がった罪か?」 ■デモの参加者を“動物”呼ばわり カリフォルニア州の知事は“権力乱用”と非難 収まる気配のない抗議活動にトランプ氏は… トランプ大統領 「奴らは動物だ。他国の国旗を誇らしげに掲げるが、アメリカの国旗は掲げない。燃やすだけだ」 デモの参加者を“動物”呼ばわりしています。 トランプ氏は事態の収束に向け、州兵に加え、海兵隊の派遣を命じていて、10日には海兵隊700人がロサンゼルス周辺に到着したと報じられました。 軍まで投入するトランプ氏の“強権ぶり”にロサンゼルスのあるカリフォルニア州の知事は…