日本代表の森保一監督(56)が16日、都内の日本記者クラブで会見し、昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、その後に不起訴処分となり、6月の活動で代表復帰となったMF佐野海舟(マインツ)に関する質問を受けた。 不起訴処分のケースとして、嫌疑なし、嫌疑不十分、嫌疑ありだが示談のどれに該当するか問われた。森保監督は「私は不起訴になったということで聞いている。詳細はわかっていない。不起訴であって相手方と話をしたということの情報しか持っていない。私は不起訴であるから協会に招集してよいかと聞いて、そこから水面下でいろいろ調整していただきながら、招集可能となったということはお伝えできるが、細かいところは詳しくわかる協会の担当の者に聞いていただければと思う」と答えた。 さらに佐野と被害者の話し合いの内容についてヒアリングしたのかと問われ「していないです。なぜならば、守秘義務があり、我々にも詳しく伝えられていない」とした。 また、佐野がより注目される代表でプレーすることで二次被害につながる恐れを指摘されると「相手方へ配慮する必要があり、このような事案で苦しんでいる方をより苦しめることはあってはならない。しかしながら、何か罪を犯し、過ちを犯したことがある人も社会から葬り去っていいのかというところも考えている。私自身もこのような事案で苦しんでおられる方々へできる限り、やっていけることはやっていきたいと思う」と語った。