1954年に公開された、白黒映画「ゴジラ」のカラー版を勝手につくり、複製してインターネットを通じて販売した疑いで、66歳の男が逮捕された。 男がカラー化するのに使用していたソフトには、生成AI機能が搭載されているとみられ、警察はこの機能を使っていた疑いもあるとみて捜査している。 著作権法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府豊中市に住む宮本一平容疑者(66)だ。 宮本容疑者は去年11月、1954年に公開された白黒映画の「ゴジラ」について、著作権者に無断で、勝手にカラー版を製作・複製して販売し、著作権を侵害した疑いが持たれている。 警察によると、宮本容疑者は「ゴジラ」以外にも、白黒映画をカラー化したものをDVDにして、フリーマーケットサイトやアプリなど、インターネット上で販売していた。 宮本容疑者がカラー化するのに使用していたソフトには、生成AI機能が搭載されているとみられ、警察はこの機能を使っていた疑いもあるとみている。 警察によると、宮本容疑者はフリマーケットサイトに去年1月からことし5月までの間に、カラー化したDVDなど約1500点を、約3000円から3万円程度の値段をつけて出品し、少なくとも約170万円の利益を得ていたとみられるということだ。 去年10月、「海賊版」など著作権侵害への対策を行う団体が、情報提供をもとに宮本容疑者に「複製・販売」をやめるよう警告したが、宮本容疑者が応じなかったため、団体側がことし1月、警察に相談していた。 警察の調べに対し、宮本容疑者は「犯罪になると分かりながらも、海賊版DVDを販売していた」という趣旨の話をしていて、容疑を認めているということだ。 (関西テレビ 2025年6月17日)