【AFP＝時事】ミャンマーで民主化指導者アウンサンスーチー氏の80歳の誕生日を祝うメッセージをフェイスブックに投稿した女性が「プロパガンダを広めた」として軍事政権に逮捕された。 ミャンマー民主化の象徴であるスーチー氏は、2021年の軍事クーデター以降、身柄を拘束され、複数の罪で有罪となり、禁錮27年の刑に服している。 スーチー氏の息子は19日の誕生日に合わせ、支持を表明するメッセージを発信するよう呼びかけた。 だが、軍事政権は週末の声明で「国家の安定を破壊する意図をもって、ソーシャルメディア上で扇動的かつプロパガンダ的な投稿を行った」として、フェイスブックのユーザー2人を逮捕したと発表した。 放送局「民主ビルマの声（DVB）」は23日、逮捕されたうちの1人、ヒン・イン・ピューさんとされる女性について、ミャンマー国営放送（MRTV）の従業員で、「誕生日おめでとう」というメッセージを投稿した後に逮捕されたと報じた。 DVBによると、現在削除された投稿には、スーチー氏が「長生きし、病や愛する人々との別離による苦しみから解放されますように。そして出会う人々がみな良き人でありますように」と書かれていた。 フェイスブックはミャンマーにおいて軍事クーデターに伴うデジタル統制の一環として遮断されているにもかかわらず、今もSNSの中で最もよく利用されている。 ミャンマーの軍事政権がSNS使用に関連した逮捕を発表することは珍しくないが、通常、詳細にはほとんど言及しない。【翻訳編集】 AFPBB News