無施錠の民家ばかりを狙って盗みを繰り返したとして、兵庫県警捜査3課と尼崎北署が、窃盗などの疑いで、伊丹市の無職の男(26)=窃盗罪などで起訴=ら3人を逮捕したことが4日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、3人が手当たり次第に戸締まりをしていない民家を探し、住人が就寝中に侵入していたとみている。 他に逮捕されたのは、いずれも尼崎市の職業不詳の男(24)と無職の男(25)。県警は1~4月、阪神地域を中心に兵庫と大阪府で起訴済みの3件を含む55件、計約1890万円相当の被害を確認したとしている。 捜査関係者によると、3人は知人同士で、手分けして民家の敷地に侵入し、無施錠の民家を探していた。調べに3人とも容疑を認め、盗んだ現金は遊興費に充てていたという。 警察庁のまとめでは、窃盗犯が民家に侵入する手段のうち、最も多いのは無施錠の場所から入る手口で、全体の半数近くに上っている。逮捕された男らの1人は「こんなに不用心な家が多いとは」と話しているといい、県警は、在宅中も戸締まりを徹底するよう注意を呼びかけている。