2025年4月、高畠町で起きた重傷ひき逃げ事件で逮捕された男の初公判が開かれた。男は「特にありません」と述べ、起訴内容を認めた。 過失運転致傷とひき逃げなどの罪に問われているのは、本籍が福島県で住所不定・無職の石川康博被告(38)。 起訴状などによると、石川被告は2025年4月5日、高畠町高畠の国道で軽トラックを運転中、前を走っていた米沢市の会社員の男性が運転するバイクに追突する事故を起こした。 被告は男性を救護せず車を放置したまま現場から立ち去り、追突されたバイクの男性は腰の骨を折る大けがをした。 10日の初公判で石川被告は「特にありません」と述べ、起訴内容を認めた。 続く冒頭陳述で検察側は、事故当時、被告の車は時速100キロ近いスピードで走っていて、被告は事故を起こしたあと怖くなって現場から逃走したと指摘した。 次回の裁判は8月5日で、被告が車を放置して立ち去った直後、逃走のため現場近くから乗用車1台を盗んだ窃盗の罪についても審理が行われる見通し。