「犯人があなたの口座に680万円を振り込んだと言っている」 警察を名乗る男から不審な電話 郵便局員が詐欺を未然に防ぎ感謝状 島根県大田市

特殊詐欺被害を未然に防いだとして、島根県大田市の郵便局員に大田警察署から感謝状が贈呈されました。 大田警察署の須山裕之署長から感謝状が送られたのは、大田市五十猛町の五十猛郵便局に勤務する小原和敏局長など2人です。 6月17日、この地区に住む80代の男性の自宅に警察を名乗る男から、「逮捕した犯人があなたの口座に680万円を振り込んだと言っている。お金を証拠品として調べる必要がある」と不審な電話がありました。 その後、警察を名乗る男は男性に金を引き出すよう指示しました。 高井和代 記者 「高齢男性は電話の指示にしたがって再三にわたりこのATMで合計300万円を引き出しました」 男性は、ATMから1週間ほどかけて300万円を引き出して男の指示を待ちましたが、現金を保管しておくのを不安に思い、200万円を口座に戻そうと、郵便局の窓口で小原局長に相談。男性から話を聞いたところ、「家族にも言ってはいけない」と言われたことなど電話の内容に不審点があり、詐欺を疑いました。 五十猛郵便局 小原和敏 局長 「(男性は)神妙なおももちというか、そういう感じの表情をしておられました。中身を聞いても詐欺っぽいなと思ってすぐに警察署に通報する」 局員のとっさの判断で、被害を未然に防ぐことができました。 大田警察署生活安全課 松本真太郎 警部 「地元の方との関わりを大切にしておられる郵便局でもありますので、普段のちょっとした気遣いといったところをとらえて積極的に声掛けていただいたところ」 島根県内では、今年1月から5月末時点で約2億9000万円の特殊詐欺被害が報告されていて、警察を語った手口も増えていることから、不審な電話があった場合はすぐに警察に相談するよう呼びかけています。

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