福岡県内に住む67歳の女性が、警察官を名乗る男らに現金1127万円をだまし取られました。 男らはSNSを使ってニセの逮捕状などを見せ、女性を信用させたということです。 6月22日、福岡県内に住む67歳の女性のスマートフォンに、警察官を名乗る男から「あなた名義の口座に犯罪の被害金が振り込まれ、犯人の疑いがかかっている」などと電話がありました。 この2週間後、今度は検察官を名乗る男から、「被害金の流れを確認するため、お金を振り込んでもらう必要がある」などと指示されました。 SNSでニセの逮捕状などを見せられた67歳の女性は、男らの話を信じ、3回にわたり合計1127万円を指定された口座に振り込みました。 金融機関から情報提供を受けた本物の警察官が67歳の女性に詐欺被害の可能性を伝えましたが、女性は男らの話を信じ、振り込みを続けたということです。 福岡県内では今年、ニセ電話詐欺の被害が過去最悪のペースで増えていて、警察は「捜査のために送金させることはない」として注意を呼びかけています。