WBA世界ライト級王者ガーボンタ・デービス(米国)が6月12日、フロリダ州にてDVおよび暴行の容疑で逮捕された。元交際相手の女性に暴力を振るった疑いが持たれている。 デービスは翌13日に釈放。シャツを頭上まで引き上げて顔を隠し、警察に護送される姿がTVで放映された。SNSでは「恥ずかしいなら堕落をやめろ」といった批判が殺到している。 3階級制覇王者の“問題児”デービスは、これまでも複数回、暴行容疑で警察沙汰となっており、ジムや路上での軽暴行に加え、2020年および2022年にはDV容疑、2021年にはひき逃げ事件で有罪判決を受けている。海外報道によると、今回が通算3度目の逮捕となる。 今回の事件は、父の日の週末に発生。デービスが元交際相手の自宅を訪れ、2人の子どもを迎えに行った際に口論となった。複数の米メディアによると、デービスは女性を平手打ちし、その後頭部を殴打したとされる。女性は口内を切るなどのケガを負い、警察に通報。女性の母親も現場を撮影しており、映像にはデービスが女性に物を投げつける場面が映っていたという。 デービスは暴行容疑で告発されていたが、12日、ナンバープレート認識装置により所在が特定され、逮捕に至った。約1万ドルの保釈金を支払い、翌日に釈放された。 8月16日には、今年3月に物議を醸す引き分けとなったラモント・ローチJr.とのダイレクトリマッチが予定されていたが、今回の事件により開催に暗雲が立ち込めている。主催のPBCは正式発表をしていなかったが、今回の件をすでに把握していた可能性もあるとされている。 一方、ローチのSNSでは「予定通り16日に行われる」と発信されているものの、米リング誌(14日付)によれば「8月23日または30日に再調整される」と報じられており、情報が錯綜している。同誌によると、デービスは逮捕の約3週間前からトレーニングを中断していたとの情報もあり、「延期はそれ以上になる可能性もある」との見方も示されている。