ことしに入り急増している警察官をかたった詐欺の新たな手口です。広島県内に住む女性が、警察の偽サイトに誘導されおよそ800万円をだましとられました。 7月、県内に住む女性に、大阪府警の警察官をかたる人物から、「資金洗浄の疑いで男を逮捕したら、あなた名義のキャッシュカードが出てきたので、共犯者として逮捕状が出ている」と電話がありました。 その後、検察官をかたる人物からも「関与の確認が終わればお金を返す」と、調査のため指定口座への現金の振り込みを求められました。 女性は不審に思いつつも、「きょう中に振り込まなければ逮捕する」「URLからあなたの逮捕状が確認できる」と言われ、送られてきたURLを開くと、本物そっくりに作られた大阪府警の偽サイトが表示されたということです。 女性が指示された番号を入力したところ、自分の名前などが書かれた逮捕状が表示されたため、女性はあわてて現金およそ800万円を指定された口座に振り込み、だましとられました。 警察は「捜査の名目で金銭を要求すること」や、「ウェブサイトに逮捕状を掲載すること」は無いと、注意を呼びかけています。