宮城県の気仙沼市が発注した道路工事の設計業務の入札を巡り、市の職員と業者側の男が逮捕された官製談合事件で、業者側の男も容疑を認めていることが捜査関係者への取材で分かりました。 この事件は、2023年7月、宮城県気仙沼市土木課道路整備係長の後藤文治容疑者（47）が、気仙沼市が発注した5つの路線の設計業務の入札で中央技術コンサルタンツ東北支店の支店長清水康弘容疑者（51）に設計価格を伝え、不正に落札させた疑いで逮捕されたものです。 これまで後藤容疑者が容疑を認めていることが分かっていましたが、新たに清水容疑者も容疑を認めていることが捜査関係者への取材で分かりました。 市によりますと、後藤容疑者が係長になった2023年4月以降、清水容疑者の会社は、今回の容疑も含め、あわせて5件の設計業務などを落札しています。 2人は、数年前に仕事を通して知り合ったとみられていて、警察が事件の詳しい経緯を調べています。