国税電子申告・納税システム・e-Tax(イータックス)を利用した広域詐欺事件で、新たに2つの事件に関与した疑いで女2人が逮捕、男7人が再逮捕されました。 逮捕されたのは宮崎県の無職・塩月直子(しおつき・なおこ)容疑者(59)ら5人です。県警によりますと2024年7月から8月までに宮崎県の税務署に対し、国税電子申告・納税システム・e-Taxを利用して虚偽の内容を記載した所得税などの申告書を提出し、還付金およそ94万円をだまし取った疑いが持たれています。また、9月から10月までに岡山県の税務署に対しても同じ手口で還付金およそ94万円をだまし取った疑いで、岡山県の介護士・三木佐登美(みき・さとみ)容疑者(57)ら4人が逮捕されました。 逮捕された9人のうち男7人は、これまでの詐欺事件ですでに逮捕されています。女2人は確定申告の名義人で、還付金の振り込みが2人の名義だったということです。 県警は「捜査に支障をきたす」として9人の認否を明らかにしていません。被害はこれまでに7都道県で発生していて、被害額はおよそ1200万円にのぼっています。