タイから福岡空港に大麻草の種を密輸入したとして、会社役員の37歳の男が逮捕されました。大麻草の種は、ことし3月から輸入を規制する法律が施行されていて、この法律に違反した疑いでの逮捕は、全国で初めてだということです。 大麻草栽培規制法違反(種子の輸入の制限)の疑いで逮捕されたのは、福岡県大野城市の会社役員、黒木邦雄容疑者(37)です。 警察と九州厚生局麻薬取締部などによりますと、黒木容疑者はことし4月、タイのスワンナプーム国際空港から福岡空港に、熱処理などによって発芽不能にしていない大麻草の種11粒を持ち込み密輸入した疑いです。 種は1粒ずつ包装された状態で、携帯灰皿にたばこと一緒に入れられ、機内に持ち込んだスーツケースの中に隠されていました。福岡空港の税関検査で見つかったということです。 黒木容疑者は、タイの大麻ショップで種を購入し、栽培するため、日本に持ち込んだことは認める一方で、「大麻の種を日本に持ち込むことが法律違反だとは知りませんでした」と話しています。 大麻草の種は法改正により、ことし3月から輸入が規制されるようになっていて、麻薬取締部によりますとこの法律に違反した疑いでの逮捕は、全国で初めてだということです。