解体工事中の商業施設から銅線を盗んだとして、警視庁捜査3課は建造物侵入と窃盗の疑いで、いずれもベトナム国籍で無職、東京都稲城市長沼のグエン・テ・キエン被告(25)=別の建造物侵入と窃盗の罪で起訴=を再逮捕し、住所不詳のグエン・シー・タイン容疑者(34)を逮捕した。キエン容疑者は「黙秘します」と供述し、タイン容疑者は容疑を否認している。 逮捕、再逮捕容疑は5月1日夕~2日朝、川崎市内の解体工事中の商業施設に侵入し、地下1階の電気室の床や天井などから銅線約2900キログラム(時価計約350万円相当)を盗んだとしている。 捜査3課によると、両容疑者は銅線窃盗を繰り返すベトナム人グループの実行役とみられ、運搬役など複数人が現場を訪れていたという。事件後、グループはほかで盗んだとみられるものも含めた銅線約6700キログラムを神奈川県内の買い取り業者に売却していた。 捜査3課は、グループが関東を中心に6都県で約50件の銅線窃盗に関与したとみて調べている。